残暑お見舞い申し上げます。毎日暑い日が続いていますね、皆様いかがお過ごしですか?暑さには強い私ですが流石に今年は冷房をつけていないと眠れないですね。毎晩29度で設定して付けっ放しで朝まで寝ています。みなさんも冷房を上手にお使いくださいね。
今日は先日ラジオ収録でお話しした「サイレントファーマシー」について少しお話ししてみようかなと思います。聞きなれない言葉ですよね。私がラジオ収録に向けて何を話そうかなと電車に乗っている時に浮かんだ言葉です。由来はサイレントマジョリティーからきています。サイレントマジョリティーとは「静かなる大衆」という意味ですね。
今薬局業界は色々なバッシングを受けていています。「薬剤師さんてどんな仕事をしているかわからない」「調剤室の中でなんかしている人達」「なんであんなに待たされるのかわからない」「医師に伝えたことを何故薬局でも聞かれないといけないんだ」「医師が処方した薬なんだからそのまま渡してくれればいいんだ!」「高い技術料に見合った仕事をしていない!」などなど各方面から言われ続けています。
流石の私でもちょっと待て?なんでここまで言われないといけないの?薬剤師ってとても大切なお仕事なんじゃないの?薬局にこのまま勤めていても将来はあるんだろうか?などと考えてしまいますね。流石に今は口をつぐんでじっと耐えるしかないかなとも思うし、いつか「薬剤師の存在意義」もわかっていただける日が来るかなと思いますが、でもこのバッシングってとても貴重な体験ではないかとも思っています。
多くの薬局が私同様に「今はグッと耐えて口をつぐんでいる状態」にあるかなとも思います。まさにサイレントファーマシーですね。どんな職種でもバッシングに遭うことは今の世の中日常茶飯事です。大手の企業であっても同じです。ここで自ら改善点を見出していけるかなんです。
例えばみなさんがレストランに食事に行くとする時どんなお店に入りますか?味も値段も同じであれば(薬の値段は日本全国同じです)何が決め手でしょうか?
人によっては駐車場がないと不便、会社の近くが便利、近くにレストランやお買い物ができるところがあるので待ち時間を有効利用できるなどあるかもしれませんね。
でも薬局の存在価値ってどれだけ「自分が知りたい情報」を聞けるかにあるのかなと思います。先生には聞けないことを改めて聞ける、検査データーについて教えてもらえる、どんな治療法があるのか、その治療はどこに行けば受けられるのか、薬の飲み合わせはどうか?クリニックに行くほどではないが売薬でなんとかならないか?など様々な質問に対して真摯に答えていただけるかだと思います。
例えば眼科の近くの薬局であれば「最近点眼液がうまくさせない」という時にさりげなく点眼補助器を勧めてくれたり、「一人で湿布薬が貼れない」という時に補助具の紹介をしてくれたり、次回薬局を訪れた時にさりげなく使い心地を聞いてくれたりしたら嬉しくなりますよね。
そんな薬局や薬剤師さんがいてくれたらまた行きたくなりますよね。
お客様の必要としていることをさりげなく当たり前にできることができるようになれば
いつの日か薬局バッシングも応援に変わります。
「何を必要としているのか」「何を求められているのか」
常に考えていける薬剤師さんが一人でも増えていただければと思います。
ラジオの放送に向けて薬剤師さんへのエールを送ります。
8月31日に「もしバナcafe@小金井」を開催します。
お近くにお住まいの方はお気軽にいらしてくださいね。